はじめに

2025年8月に開催されたコミックマーケット106、久々にガッツリ参戦してきました。 今回は2日目だけ、サークル参加する友人のお手伝いしつつちょっと買い物する程度で、一般入場で始発参戦していた頃と比べるとかなり縮小しましたが、年齢を重ねていろいろと変わったなーと実感することがあり、忘れないうちに振り返ってみます。

買い方が変わった

以前はハマっていたジャンルの島に行って全部買う!サークルチェックしたところは何が何でも回収!みたいな買い方をしていたところ、今回は割と冷静に欲しいものを見極めて買うようになりました。

当然、即売会のテンションなので財布の紐は緩み気味なのですが、それでも以前よりかなり取捨選択するようになりました。 たとえばセットより新刊単品を選んだり、事前にサークルチェックしたところでもなんだか違うなと思ったらやめておいたり、といった行動です。 自分の中の好きなコンテンツの傾向が明確になったという感覚があります。

もちろん端から端まで全部ブルドーザーするような買い方を否定するわけではありませんが、 最終的に納得感のある支出になったほうが嬉しいので、個人的には好ましい変化です。 余った予算で普段見ないジャンルの本を買うなど、より新しい世界を広げる方向に振り向けられたのもよかったかな。

人が作った情報の貴重さを実感した

昨今のインターネット上には、AI生成やコピペで濫造されたコンテンツが溢れています。

対して、コミケで売られているものは、質の高低はあるにせよ基本的には誰かが情熱を持って作り出したコンテンツです。 戦利品を見返していると、人の手でつくられた情報は高い解像度を持っていることを実感。改めて即売会という場の存在意義を強く感じました。

道に迷いづらくなった

急に現実的な話になりますが、最も変化を実感したのが会場内で道に迷わなくなったことでした。

コミケではビッグサイト内を自由に動き回れるわけではなく、各所に準備会による移動規制がかかっています。 以前まではなんとなくスタッフや看板に従って移動しているだけで再現性がなく、迷っては調べたり聞いたりしていました。

今回も最初は多少戸惑ったものの、いつの間にか、頭の中にホール間の移動経路が自然とイメージできるようになっていました。 歩きながら「運営としてはこういう人の流れを作りたくてこういう経路にしてるんだな」と客観的に考えられている自分がいて、ちょっと驚きました。 おそらくいろいろなイベントに参加したり自分が運営したりして経験値が上がり、客観的な視点が持てるようになったのでしょう。 そのためホール間の位置関係もはっきりイメージできるようになり、スムーズに行動できるようになったかと思います。

少し先を見越した行動をとれるようになった

端的に言うと無茶な立ち回りをしなくなったということです。

前日しっかり寝る、朝ご飯を食べる、多めに飲み物を持ってくる などの心がけに加え、当日も買い物で疲れたからちょっと休憩しておくか、と帰宅まで見据えて余力のある動き方ができるようになりました。 (これはサークル参加で余裕ある入場ができたこともあると思いますが……)

とくに夏コミはホール間の移動がむちゃくちゃ体力を消耗するので、これを最小化するように意識していました。

自分もなにか出してみたくなった

今回は鉄道島のサークル参加の友人を手伝ったのですが、界隈のサークル同士で交流しつつ、お互いの頒布物にコメントしたり刺激をもらったりする様子を見ていると、自分も得意な分野でこういうことをやってみたいな、と思うようになりました。

なにより単純に自分が作りたいものを作って頒布してみるのはとても楽しそうです。

やるとしたらIT技術ジャンルでなにか出したいなと考えていますが、何を書こうかな……。 いきなりコミケはちょっとハードルが高いので、オンリーイベントなどで経験を積む&人脈を作るところからスタートしたい。

以上、簡単ですがコミケ参戦した感想をまとめてみました。 体力的には結構大変ではあったので次参加するかは微妙ですが(サークル手伝いなら大歓迎です)、即売会の楽しさを思い出すことができたので、他のイベントにも手を出していけたらいいなと思っています。